小規模保育事業所 あいめ保育園さま vol.02

社員の離職で大ピンチ!
人材育成をしながら定着率を向上させた4つのプログラム

人事の離職が止まらず現場が回らない。募集しても良い人材から応募が来ない。だけど何から取り組めばいいのかわからない。経営の課題としてそんな声をよく耳にします。

ご紹介するあいめ保育園は、弊社が主催する人事サポート・研修プログラムに参加してくださり、結果を出した素晴らしい企業です。

今回、あいめ保育園園長先生の宮里大輔様と副園長先生の宮里歩様に、持っていた課題とプログラムの感想、参加によってどのようなものを得られたのかをお話いただきました。

相次ぐ離職に困惑!二度と採用に悩まないよう、組織の強化を決意

あいめ保育園は設立8年目の小規模保育園です。
保育士として働く中で、待遇面や人間関係に疑問を持つことが多かったので、働きやすい保育園を自分達で作ってみたいと思ったことが始まりでした。

経営はまったくの素人だったので試行錯誤の連続でしたが、なんとか立ち上げることができ、職員にも恵まれました。ですが設立から数年が経った頃、多くの離職者が出る事態に陥りました。今思い返しても一番辛かったのはその時期です。働きやすい保育園を目指して設立したはずなのに、気付けば組織作りが上手くいかず、嫉妬や妬み、陰口がはびこる職場になってしまっていました。
職員が次々と辞め、園が存続でないんじゃないかと怯みましたが、残ってくれている職員や子ども達を思うと、絶対に守らなくてはいけません。
そんな時、状況を変えてくれたのがレンアイ型採用コンサルタントの小宮仁至さんでした。
小宮さんは採用を恋愛に例えて分かりやすくアプローチを教えてくれて、「合わなかったら辞める(別れる)」ことも視野に入れながら採用をしようと気持ちを切り替えることができました。採用の課題がクリアになっていく中、次のフェーズとして組織作りを強化したいと思いました。


まずは現場リーダーの管理職スキルを上げたいと思い、現場リーダーと一緒にワダチラボ主催のリーダーコミュニケーションセミナーに参加し、ぜひこの学びをスタッフに伝えたいと考え、研修を依頼しました。
弊社の課題を丁寧にヒアリング頂き、

  • エニアグラム
  • アンガーマネジメント
  • リーダーコミュニケーション研修
  • コーチングセッション

のご提案を頂きました。

相互理解の姿勢を強化。尊重するコミュニケーションへ

エニアグラム(個人の特性をタイプ分類する性格診断)」では、私達や職員それぞれの特徴と傾向を教えていただきました。タイプを知ることで自分達や職員の理解に繋がりました。
私は私、職員は職員でいい。私たちが変わったり職員を変えようとするのではなく、関わり方を変えていくのが大事だと気付いたんです。今も誰がどのタイプか一目でわかるよう、現場の掲示板に職員全員のタイプを展示しているんですよ。職員との会話で感情が揺さぶられても、掲示板を見て「このタイプだから悪気はないんだな」と納得することができ、コミュニケーションのストレスが激減しました。

アンガーマネジメント(怒りを予防、制御する心理療法プログラム)」でも大きな変化がありました。
一番変わったのは職員同士の声掛けです。イライラしたら同僚に「イライラしてる」と共有したり、「今のイライラは、何%?」とお互いに聞き合い、怒りを客観視するようになりました。研修が終わった後もアンガーマネジメントの資格を取ったほど、私達にとって必要な考え方でした。
アンガーマネジメントの延長線上にある「アサーティブコミュニケーション(相手を尊重しながら自分の気持ちを伝える手法)」もとてもためになりました。
私たち保育士は、保護者に伝えたいことがある時、丁寧に言葉を選ばなければなりません。保護者は大切な子どもを預けているので、伝え方ひとつで誤解を与えてしまうこともあります。
アサーティブな考え方は、保育士にはなくてはならないスキルでした。

コーチングセッションで、職員2名に劇的な変化が

ネガティブな発言が気になっていた2名の職員にコーチングを受けてもらいましたが、2人とも驚くほど変わりました。
うちの園はトイレに自己啓発の文章を貼っていますが、ある職員はその文章が目に入らないよう、下を向いてトイレを利用していたそうなんです。セッション後は、それを見ることができるようになったばかりか、その変化を自ら周囲に言えるようになったことに驚きました。自分の話をとても嫌がる職員でしたから。
もうひとりは「あの人がこうだから」「この人に言われたから」など、発言の矢印がすべて外に向いていたことが気になっていました。ですがセッション後、矢印が自分に向き、「私はこう思う」「私は〇〇したい」と言えるようになったんです。本人も性格が変わったと言うぐらい成長し、私達もこの経験を通して、人は成長できると心から信じられるようになりました。
人財育成をワダチラボさんにお願いして本当によかったと思います。

次のステップとして、これまでにない保育園の在り方を模索中

 おかげ様でやっと色んな事が軌道に乗ってきました。今後はあいめ保育園を拠点として、保護者や保育士が気軽に相談できる場づくりを行っていきたいと考えています。
たとえば今、ベビーシッターや他の保育園に保育士を派遣するなど、保育士がどんどん外に出る働き方を模索しています。ひとりの保育士を資格や園内のポジションだけで括らず、一人ひとりの強みを最大限に活かせる仕組み作りを、行っていきたいです

今回、取材を受けてくださいました、あいめ保育園の方々です!

宮里 大輔さん

あいめ保育園
園長先生

宮里 歩さん

あいめ保育園
副園長先生