ジンジのお悩み相談室 #02

人事管理職

お悩み内容
離職が多いです。
社員の定着率を上げるにはどうすればいいですか?

IT企業 人事管理職

リム

回答
働く人たちの満足・不満足の源を、動機づけ要因衛生要因から把握・分析してみましょう!

定着率を上げる前に

人事のみならず、経営者のお悩みNo.1といえば、人材が辞めていく、定着しないというものだろう。弊社にもそのようなご相談を持ち込まれるクライアント企業が少なくない。
こういう場合、ワダチラボでは「では、〇〇をしましょう!」といきなり対策をご提案することはない。
まずは現在の状況をしっかりと把握・分析することから始める。今回はそのための一つの視点、フレデリック・ハーズバーグが提唱した動機づけ要因・衛生要因(二要因理論)について紹介しよう。

人が働く時に、満足をもたらすものと不満をもたらすものがあり、
満足をもたらすものを「動機づけ要因」
不満をもたらすものを「衛生要因」と呼ぶ。

動機づけ要因

「個人の能力」「承認されること」「責任の拡大」「昇進」など、チャレンジングな仕事に取り組む機会や、達成感などが適切に与えられた時に、人は仕事への満足を高めモチベーションが上がっていく。

衛生要因

「給与」「対人関係」「職場環境」「上司による管理方法」「会社の方針」など、これらの要因が満たされない時に、人は仕事に不満を感じる。

動機づけ要因と衛生要因の関係

動機づけ要因が満たされている満足な状態と、衛生要因が満たされている不満ではない状況は一見同じように見えるが全く異なっている。
例えば、給与・人間関係といった衛生要因が満たされていない状態で、動機づけ要因を満たしても必ずしもモチベーショは上がらない。同様に、衛生要因を満たしても充実感や達成感、昇進といった動機づけ要因が満たされていないと、やはりモチベーションの向上に繋がらない。
つまり、衛生要因が満たされた状態は、 「満足」ではなく「不満ではない」状態であり、 動機づけ要因が満たされていない状態は「不満」ではなく「満足ではない」という点がこの二要因理論の興味深い点であり、職場における動機づけ要因と衛生要因の状況を把握し、適切な組み合わせの提供が重要だといえる。
これら動機づけ要因、衛生要因を測るものに「社員のエンゲージメント」がある。ジンジキーワードでは、エンゲージメントについての解説と、チェックシートがダウンロードできる。QR コードがあるので活用してみるのはいかがだろうか。

ここで重要な点は、不満の解消が満足感やモチベーションを高めるとは限らないということです。不満を取り除いたとしても満足するわけではないというのが衛生要因の特徴です。

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