
「やらされ感」のある研修をやめたい。
意義のある成長支援のための琉球リース流・人材育成の2本柱
魅力的かつ、社員ひとりひとりが
「なりたい自分像」を自覚できる研修を求め
「やらされ感のない研修を取り入れたいと思っていました」。そう話すのは、企画総務部課長の伊佐さんです。人材育成が必要という共通認識があっても、実際に研修を行うと「忙しくて時間が取れない」と言われることが多く、課題を感じていたそうです。
このジレンマを解消するには、魅力的でありながら、社員一人ひとりが「なりたい自分像」を自覚できるような研修が必要だと考え、伊佐さんは最初のステップとしてワダチラボのキャリアデザイン研修を導入しました。
実は、伊佐さんはワダチラボ福島が校長を務める「銀座コーチングスクール沖縄校」の生徒であり、対話を通じて対象者を元気づけるコーチングの手法に「これだ」と感じたのだそうです。

昨年の夏、最初のキャリアデザイン研修を実施しました。
約16名の社員に集まってもらい、それぞれが過去の棚卸し、現状の把握、そして自分の人生でやりたいことや会社での目標を整理する内容でした。約3時間という少し長めの研修で、最初は「何をやるんだろう」という不安そうな表情も見られましたが、進めるうちに「仕事への活力が湧いた」という声や、自分の強みに気づいて涙を流す参加者もいました。
2回目の研修に参加した企画総務部係長の嘉陽さんは、当時を振り返りこう話します。
「異動前は長く営業を担当しており、日々目の前の仕事や数字に追われるのが当たり前でした。私は会社の基本方針である『お客様のより良い明日をともに考えます』という言葉が大好きだったので、それ自体が苦ではなかったんです。
しかし、この研修で初めて、自分自身に向き合う機会がありました。数字や出世ではなく、『自分がどうなりたいか』ということを考えるのは初めてで、その答えを出すのに3時間では足りないほど難しいものでしたが、同時に非常に貴重な時間でもありました。」

急遽、2か月に詰め込んだ4つの研修で、
コミュニケーション量が大幅にアップ!
「キャリアデザイン研修の実施後、来期から徐々に他の研修を増やしていく予定でしたが、中堅若手メンバーから『コミュニケーションを深める取り組みをしてほしい』という要望があり、福島さんに至急面談制度を導入したいと相談しました」と話すのは、伊佐さんです。
打ち合わせを重ねる中で、「どうせやるなら成長支援につながるものを」と考え、急遽2か月という短期間で、
- コミュニケーション研修
- 1on1面談研修
- メンタリング研修
- メンティー向け研修
の4つを実施しました。
その結果、面談制度はスムーズにスタートし、社員間のコミュニケーションの量も増加し、個々の成長意欲を引き上げることに成功しました。
福島は次のように振り返ります。「琉球リースさんの研修を引き受けてから1年以上が経ちますが、去年とはまったく別人のように変わった方がいらっしゃいます。初めての研修では『私は家庭が大事なので、仕事はそこそこでいいんです』とおっしゃっていた方が(それももちろん素晴らしい考えですが)、今年の研修で再会した際には、目を輝かせながら『今、仕事でこんなことに挑戦したいんです』と報告してくれました。」
福島は続けます。「これは研修だけで終わらせず、1on1面談とメンタリングの導入によって、学んだことをすぐにアウトプットできる環境を整えたことが大きいです。全員が共通の目的に向かって取り組んだ結果、良い循環が生まれたのだと思います。本当に企画総務部の皆さんの熱意と実行力には感謝しかありません。」
研修のメイン担当者である恒吉さんは、ワダチラボの研修についてこう語ります。
「研修というと、どうしても身構えてしまいますよね。でも、福島先生の研修はその人柄もあって、場が一気に明るくなるんです。座学でただ話を聞くだけでなく、参加型の研修で福島先生から元気を分けてもらいながら進むので、士気が上がるのを感じます。これまで数多くの研修企画に関わってきましたが、ここまで課題に寄り添ってくださる方は初めてで、初対面の時から福島さんに研修をお願いしたいと思いました。」

琉球リースアカデミー設立。構築した2本柱で「地道に」。
「実は今年度に入り、新たに『琉球リースアカデミー』という社内アカデミーを設立しました」と伊佐さん。
「アカデミーは主体的な学習の応援をテーマに、学びたい研修を自ら選んで参加できる場として構築しました。今後はワダチラボから学んだことを定着させられるよう、引き続き1on1面談制度、メンタリング制度をフル活用して自己理解やキャリア開発を進めつつ、具体的な教育支援はアカデミーで行う。今期の人材育成はこの2本柱でやっていこうと思います」。
最後に伊佐さんに、今後取り組みたいことをお聞きしました。
「昨年度は、コミュニケーションの活性化を第一の目的として進み始めました。 最終的には、中堅メンバーがコミュニケーションを通して部下の成長を支援できるスキルを身につけて欲しいと思っています。本当はすぐにそれが実現できればいいんですけど、今は継続第一。今年もワダチラボの研修を実施しつつ、去年習ったことを再度思い出す、アカデミーも活用する、ということを繰り返して、焦らず、地道に、少しずつ目標に向かっていけたらと思っています」。

今回、取材を受けてくれたのは「株式会社琉球リース」の皆さまです!

伊佐 敬多さん
株式会社琉球リース
企画総務部課長

恒吉 一雄さん
株式会社琉球リース
企画総務部業務役

嘉陽 辰徳さん
株式会社琉球リース
企画総務部係長
「人材育成が必要」という共通認識はあっても、実際に研修を取り入れると「忙しくて時間が取れない」と言われてしまいます。このような課題を抱えている企業は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する株式会社琉球リースは、そのジレンマに立ち向かうため、ワダチラボにご依頼くださいました。
さらに同社の優れている点は、ワダチラボの研修をフルに活用しつつ、そこで得た学びを定着させるための仕組みを独自に構築したことです。
今回は、琉球リースの企画総務部(総務・人事および経営企画を担当する部署)に所属する伊佐さん、嘉陽さん、恒吉さんに、研修導入に至った経緯、その効果、そして今後の人材育成戦略についてお話を伺いました。