金城電気工事株式会社さま vol.04

導入して5か月でマネジメント力が2倍アップ!
対話を重ねた研修と人事評価制度の見直しで意識改革

研修を取り入れたいと思っても、研修そのものに苦手意識がある人も多いはず。
今回、人事サポートプログラム(研修×人事コンサルティング)をご依頼くださった金城電気工事さんは、業界的に職人気質な人が多いため、積極的なコミュニケーションや研修の場がもともと苦手な人も多かったそう。
ですがワダチラボの研修を受講し、これまでに見たことのない積極性や表情を見ることができるようになり、管理職のマネジメント力も向上したそうです。
もともとの課題や研修・コンサルティングによって得られたもの、感じていることをお聞きしました。

「こんな場が作れる福島さんにぜひお願いしたい」

弊社は慢性的な人手不足で業界的にも人材確保が困難な状況にありました。その原因のひとつに社内コミュニケーションがあります。業界全体の特徴として職人気質な人材が多く、必要最小限の会話で済ませてしまうことがあります。
また、作業は個々で行うことが多いため、組織内のコミュニケ―ションがどうしても希薄になっていたり、社内で人材育成の文化が根付いていないことも課題だと感じていました。
ワダチラボの福島さんとの出会いは、今から2年ほど前でした。弊社の人事担当が沖縄県ワークライフバランス推進リーダー養成講座を受講しており、そこで講師を務めていたのが福島さんだったんです。
人事担当者が「福島さんの研修なら、社員も楽しく受講してくれるのではないか」と言うので、まずはエニアグラム研修をお願いすることにしました。研修は驚きの結果でした。社員が積極的にコミュニケーションを取りあう姿が見られ、普段見せない一面を見ることができたんです。こんな場が作れる福島さんに、ぜひ今後も研修をお願いしたいと思いました。

各タイプにあわせたマネジメントと対話の土台づくり

今回の導入の目的は各階層に求める能力を向上させ、人材育成の文化を根付かせること。導入前に福島さんに現状と課題をヒアリングいただき各階層別の研修と社内で人材育成の文化を醸成する施策をご提案いただき、2023年7月より本格指導しました。

特に時間を割いているのが管理職向けの研修や勉強会です。管理職向けの「人材育成会議」や「マネジメント研修」では、マネジメント力向上を目的にマネジメントの基礎から私たちや社員それぞれの特徴と傾向を理解し相手に合わせたマネジメントの手法を学びました。

これまで自分の「べき」をものさしにしていたため、イライラすることが多かったのですが、相手の状況や価値観を尊重できるようになり、人間関係が楽になったんです。
たとえば課題の提出期限を守らない、行事参加を呼び掛けても当たり前のように参加しないなど、こちら目線で見ると「やるべきこと」ですが、相手目線に立つと見え方が違っていることがあるのだと学びました。
自分の「べき」があるように、相手にも「べき」があると理解できたことで押し付けなくなったし、少しだけ寛大になれました。
これは私だけでなく、管理職全員に言えることで、組織内のコミュニケーションが増えたり、相手に合わせた声掛けや進捗管理を実践しています。

また各階層に合わせた研修では、次世代リーダー向けにフォロワーシップ研修、全社員を対象にしたアンガーマネジメント研修コミュニケーション研修チームビルディング研修を実施。
3つの研修を通して「理念や組織の目標を実現するためにお互いの強みを活かし弱みはお互いで補いあう」ことを様々な角度から学ぶことができ腹落ち感がありました。
お互いの強みを言いあったり、弱みをさらけ出せる関係性になれたことは業務にも活きてくるはずですし、年齢や経験年数に関わらず自分が思ったことを発言したりアイディアを出し合う地盤はできつつあると思います。

5ヶ月の成果と今後の期待

まだ途中経過ではありますが、1番の変化は管理職のマネジメント力がアップしたことです。主観的ではありますが、2倍はアップしています。
その理由として、管理職研修やコンサルティングで実施頂いた「人事評価制度の評価項目の見直し・評価基準の統一」を管理職全員で行えたことでスイッチが切り替わり、人事評価はただ評価するだけでなく対象期間に会社が求めている評価項目を向上させるマネジメントをしないといけないと積極的に意見が飛び交いました。
これまで、役員で人事評価について評価項目の見直しを行うことはあっても管理職を交えることがなかったので、今回実施してみて、より現場の目線が取り入れられたり、誰が見ても同じ評価になれる評価基準の目線合わせも沢山の対話を通して統一することができたので、本当に良かったです。

また、社内の雰囲気も変わったように感じています。
現場でのコミュニケーション量が増えたり、若手社員が躊躇なくアイディアを出す場面が見られたりと、これまでなかった姿が見られるようになりました。
以前は新入社員が暇そうにしていても声をかけないなど、人材育成についても課題がありましたが、最近は部署関係なく声掛けが増えたりして、人材育成を全員でするんだという意識が少しづつ芽生えているように感じます。
来年は新人事評価制度の運用を開始し、更にマネジメント力を向上させ経営理念にある「働きがい」のある環境の実現に取り組んでまいります。

今回、取材を受けてくれた「金城電気工事株式会社」の皆さまです!

吉濱 功佑さん

金城電気工事株式会社
代表取締役社長

比嘉 章さん

金城電気工事株式会社
常務取締役