
人事ふんとう記インタビュー
最初の1年はずっともがいていた。トライアンドエラーの日々と成果
新卒で入社し、今年で12年目になる新里麻未子さん。
現場経験を経て、4年目で人材開発部へ異動したのは本人の希望だったそうで、「学生の頃、ワタベの社員を見て熱い人たちだなと思ったんです。愛があるな、こういう人になりたいなって」と話します。
希望が叶って人事担当者になったものの、1年目は泣くことが多かったとか。実は異動した当時、会社の方針がガラリと変わり、新卒採用の強化が決まったタイミング。右も左もわからないまま重大ミッションを任せられ、やるしかないという気持ちひとつでトライ&エラーを繰り返す日々を過ごしました。新里さんは当時を振り返り「長いトンネルの中にずっといるようでした」と話します。
あらゆるトライには様々な結果がついてきましたが、中でも新里さんが担当した長期インターンシッププログラム 「WPP※」は、のちに会社を代表するプログラムになったとか。
その内容は、学生さんに実際の挙式をプロデュースしてもらうという壮大なもの。結婚式の重さを知る上での抵抗や葛藤もありましたが、それらを払拭する仕組みを構築しました。WPPは瞬く間に学生の間で人気のインターンシップとなり、一期生はなんと現在、人事担当者として会社に貢献してくれているそうです。
WPP・・・ウェディングプロデュースプログラム
自分の役割は「伴走者」。今後は母親経験も活かす人事を
2年目でやっと人事としての感覚が身についたという新里さん。
新卒採用の仕事を「伴走者」と表現します。「最終的に内定を決めるのは上司なので、私たちは基本的に就活生とともに走る係。だから時間をかけて向き合った学生に内定が出たら自分のことのように嬉しいんです」。
一方で、自社への入社をゴールに設定しないよう気を付けているそうで「目の前の学生が、社会人1年目をどこで過ごすのがいいのかを考えるようにしています。うちじゃないと思ったときは、率直に伝えることもあります」。
実は新里さん、2022年に出産し、産休育休を経て今年5月に復帰したばかり。復帰後はマネージャーになったそうで、主として担ってきた採用に加え、育成や制度、数字まわりも見るようになったとか。
今後は、新しく与えられた領域の仕事を着実にこなしていくことと、コロナ禍により人気が下がってしまった業界全体のイメージを今一度上げていくことを目指したいとのこと。また「一度離れたことと自分が母親になったことで、見える景色が変わりました」と新里さん。
出産・育児経験とそこで得た気づきを活かし、母親になっても働きやすい環境の整備にも力を入れたいと語りました。
1日のタイムスケジュール
6:00 起床、身支度
6:30 子ども起床、登園準備
7:30 保育園に送りながら出勤
8:30 始業、メールチェック、打合せ
12:00 ランチ
13:00 打合せ、アポ対応、資料作成など
15:30 退社、子どものお迎え
19:00 お風呂
19:30 夕食
20:30 子どもと遊ぶ
21:30 寝かしつけ後、自分時間
23:00 就寝
人事ふんとうTOP3
第3位 内定者研修の実施
内定者研修プログラムを構築。毎年、会社の状態と内定者メンバーの特色を考慮し、研修内容を決定する。研修は約4か月に及び、内定者同士本気で向き合える内容にすることで同期同士の絆を醸成することが一番の狙い。

第2位 インターンシッププログラム「WPP」の構築
学生が実際の結婚式をプロデュースするという長期のインターンシップを構築、担当。お客さんには学生主体のインターンシップということで基本無料で提供しつつ、学生指導は1年目の若手プランナーが担当するという三方良しな仕組みに。マイナビが主催する「学生が選ぶインターンシップアワード」で大賞(全国1位)を受賞。

第1位 新卒採用の強化
新卒採用の体制作りを再構築。求める人物像がガラリと変わったため、これまで触れなかった層にアプローチするための施策をいくつも試した。採用が上手くいった後も、新しいタイプの新人に現場から困惑の声が上がり、その対応にも尽力した。

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